てんとう虫を待って
大好きな桃の木がある。小さな苗で購入し、小さな花壇に植え、背丈ほどの高さになった。桜より少し早く花を咲かせ、毎年実をならせる。
花も実も木の枝ぶりもみんな気に入っているが、毎年、春の終わりにはアブラムシが発生する。薬はかけたくないので、連日少しづつ、葉の裏を点検し、手で虫を擦りとり、シャワーで洗い流す。虫がついた葉っぱ一枚づつ行うので、自分でも暇なことやっているなぁ、と思う。
植物は愛情をかけた分、いっぱい返してくれるという。桃の木は沢山の実をつけることもあるが、今年は数個しかなっていない。
あまり実をつけすぎると、弱ってきているのではないかと心配になるので、成り年とそうでない年が交互に来るのがちょうどいい。
虫とりくらいしか世話をしていないので、それほどたくさん返してくれなくてもいい。そのうちてんとう虫やその幼虫がたくさんがやってきて、適当に虫を食べてくれるだろう。